1.わたしは今,主の御前にひれ伏し,主の恵みを不思議に思います!
わたしのような罪人のかしらでさえ,主は救って連れ戻されました!
わたしは本来,罪人であり,世の幸福をむさぼって,
主を求めませんでした。
何ゆえにわたしを尋ね出し,愛でわたしを包まれるのでしょう。
2.その時わたしの心は罪のゆえに束縛され,とてもつらかったのですが,
まだ解き放たれることを求めていないのに,
あなたはわたしを捜しに来られました!
その時わたしはあなたに聞きましたが,やはりあなたを無視し続け,
何度もあなたに反対し,真にあなたの敵でした。
3.わたしはあなたが何ゆえ,わたしの罪のために十字架につけられ,
わたしに安らぎを得させられたのか,
真に理解することができませんでした。
わたしの罪は他の人より多く,わたしは肉のために生きていました。
わたしの性情は他の人より悪いのに,
どうしてあなたは愛してくださるのでしょうか?
4.あなたは飼葉桶に生まれて何と貧しいことでしょう!
あなたの生活は何と卑しいことでしょう!
あなたがガリラヤで卑しめられたのは,すべてわたしのためでした!
あなたはわたしのどこを見られたのですか?
またどうしてわたしを愛されたのですか?
それゆえこのように苦しみを受けて,
わたしに祝福を得させようとされたのでしょうか?
5.わたしは他の人より何の長所があるでしょうか?
他の人より何の尊い所があるでしょうか?
それゆえあなたを天から離れさせ,
わたしのために命を失わせたのでしょうか?
主よ,自分によれば,あなたに見初められ,
喜ばれることは何一つないことを思う時,
わたしはただ不思議に思わずにいられません!
6.ほかでもなく,わたしが今,言えるのは,
あなたはゆえなくわたしを愛しておられるということです!
ああ,あなたはゆえなくわたしを愛しておられます!
ああ,この恵みは本当に言い難いものです!
ああ,わたしが良いからではなく,わたしが高いからでもなく,
あなたは罪人のかしらを愛され,
ゆえなく罪人のかしらを愛したいからです!
7.わたしはこのように恵みを受けたので,自然に真にあなたを愛し,
あなたを思い,あなたに従順になって,あなたにお返しすべきです。
しかし,あわれにもいまだに,わたしの心は氷のように冷たいのです!
あなたの恵みと愛を明らかに知ったにもかかわらず,
やはりあなたに対して怠惰なままです!
8.あなたはわたしのために命を捨てられましたが,
わたしはあなたに何の感情もありませんでした。
あなたはわたしのために天の宮から離れましたが,
わたしはあなたに対してただ半分の心しかありません。
隠された世を離れ切れず,あなたの道は狭すぎると嫌がります!
小さな自分を捨てられず,あなたの命は黙りすぎると苦しみます!
9.わたしがここまで思う時,わたしの心は何か失われたかのようで,
自分の性情はひどすぎるし,生活も悪すぎると自分を恨みます。
しかし,主よ,わたしの心がこうなることを,
あなたは知らない訳があるのでしょうか!
あなたはわたしの冷淡を予知していたのに,
当初どうして恵みを賜わったのでしょうか?
10.あなたがわたしのために命を捨て,苦しみ,罪,病を担って,
この世の苦難を受けられたのは, ただこの冷たい心のためです!
あなたはわたしがこのようだと知っていたのに,
どうしてわたしのために死なれたのでしょうか?
あなたはわたしに何の良いものもないことを知っていたのに,
どうしてわたしのために傷を受けられたのでしょうか?
11.あなたはわたしが冷淡で,
あなたに対して変わりやすいことを予知していたのに,
なおもわたしを愛し,わたしのために死に,
わたしのために生きられました。
わたしはこのような愛を思う時,思わず涙がこぼれ落ち,
心を尽くしてわたしの救い主に感激し,
あなたのゆえなきことを不思議に思います!
12.主よ,あなたの大いなる愛に対して,わたしは真に理解し切れません。
一方でわたしは絶えず不思議に思い,もう一方で礼拝します。
天上の幸いと喜びは比類のないものですが,
わたしの心はそこにはありません。わたしは詩歌を歌う人となり,
わたしの主,わたしの神を賛美することを愛します。
13.その輝く栄光の中で,わたしは絶えずほめたたえます。
あなたの恵みと愛に感謝し,永遠に礼拝します。
わたしが望むのは,天の都で,主の恵みと愛の見本となることです。
愛は答え難いもので,恵みは報い難いものですが,
ただ願うのはすばらしく賛美することです!