314 慕い求める ― 自己を離脱することを (英415)

A. B. Simpson

1.一人の敵がいて,その力は潜伏しており,
  聖徒たちで恐れないものはいません。
  その狡猾さは生まれつきの罪をはるかに超え,
  心とはさらに融和しています。
  それはあの強情な自己であり,あの偏屈なわたしです。
  この自己は必ず釘づけられて死ななければならず,
  こうしてはじめてわたしにおいて,主が生きることができます。

2.わたしの古い天然の性質の中で,自己は強く有力です。
  自信,自己愛,自慢,自己の見せびらかしはすべて,
  自己の意志に従うものです。
  自己の各面を拒絶し,死の地に置いてはじめて,
  わたしは霊の中のカナンに進み,
  主を安息として享受することができます。

3.御座を奪い取る自己から,主よ,わたしを救い,離れさせてください。
  「わたし」があなたの中で失われ,
  永遠に戻ることがありませんように。
  おお,主よ,わたしに自信から離れさせ,
  自己満足から離れさせてください。
  完全にあなたをわたしの力とし,わたしの住まいとしますように。

4.自己の追求から離れ,
  もはや自己のためではなくなるように救ってください。
  常に祭壇に横たわらせ,
  あなたの生ける供え物としてささげさせてください。
  傲慢,誇り,見せびらかしを離れ,虚栄,美名を離れ,
  ただキリストを誇りとし,ただ彼を高く上げます。

5.主よ,わたしに猛烈な息を吹き,わたしの自己を焼き殺してください。
  自己のあらゆる面が,永遠にもはや戻ることがありませんように。
  あなたの栄光が幕屋に満ちる時,
  モーセでさえ立つことが難しいのです。
  あなたの栄光がわたしに満ち,
  永遠にこの自己を殺し死なせますように。

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