1.われはめぐみを受け, あたえるものとなる;
自ぶんを知りつつも, 分を越えてしまう!
かみのまえに生きて, ひそかに自己をほこる。
2.ひとの耐え得ぬ苦難, わが人せいに満ちる;
ひと知れぬくるしみ, われつよく耐える;
自己捨てたと言いつつ, 自分の経験わすれ得ず!
3.われめぐみに満ちて, 他にまさるとおもう!
われのうちとそとで, 主のみわざ見いだす!
わがうえでのみわざ, 何とすばらしいか!とおもう。
4.自分のすばらしさを, われはみな知っている;
知らぬうち,たかぶり, 自己ちゅう心となる;
わが手のマナすでに くさり,無駄になっている。
5.ともが来てなぐさめ, どうじょうをしめせば,
たかぶりがあらわれ, 忍たいはなくなる;
失敗し,自分をのろい, 真の状たいあらわれる。
6.つたえ聞いたことを, かたることできるも,
堕らくした自ぶんは, いまだへん化なし;
たまものにてほこり, めぐみで自己たかくす。
7.されど,いまなれ見る, なが聖にばく露され,
ひかり,栄光のもとで, 照らされて,悔いる,
いかに自己に満ちて, けがれたものか悔いる。
8.何という恥ずべきこと, めぐみで自己かざり,
はたらきを利ようし, 自己たかく上げる;
わが動機はいやしく, 勝利さえ恥ずべきもの。
9.けがれをきよいとし, にくさえも良しとす;
何というはじ,もうもく! 何とおろかなわれ!
無知で自己を義とし, 主のえいこうもぬすむ。
10.わが腐敗,主は知るも, われは知らずにきた,
自己をたよることは, 何と恥ずべきこと;
われをすくいたまえ, なわ目より解きたまえ。
11.主よ,われのねがいは, ちりのなかに伏して,
わが身にはい,かぶり, 堕らく悔いること;
われに尽きないはじ, 腐はいしたこころあり。
12.わがことば,不正かく, いのちは何とあさく,
こころはけがれ満ち, われにぜんはなし;
われは自己をにくむ, わがのぞみ,主にぞある。