320 慕い求める ― 砕かれることを (英419)

1.おお,かみよ,しゅくふくのない, 安そくのない枯れた木,
  無用の障害ぶつであると, 主はわれをばく露した。
  されど「主よ,われを捨てず, 御手でわれを取り上げませ。

2.おんなたちがあさを取り, ろうざい工人がろうを取り,
  鍛冶屋があらがねを取り, よう具つくり上げるよう;
  じゅく練した主の手により, あいもてわれを取りたまえ」。

3.くだかれない意志のため, 金の性しつあらわれず;
  ちょうこくできぬいわのよう, 天然は無用のはいぶつ;
  主よ,もとむ:「われを捨てず, 御手のうちでくだきたまえ。

4.ばくやくは岩せきくだき, つちはせきざいくだく,
  ひきうすはむぎをくだき, くるみくだき食べるよう,
  主よ,どうか,せいなる手で, われ見捨てず,くだきたまえ」。

5.くだかれたのちにもなお, 炉のけい過はひつよう;
  くだかれ,さらに調理され, ひとに供きゅうするため,
  主よ,もとむ:「われを捨てず, はたらきのため成就しませ。

6.金かいが鋳がたにはいり, 有ようなかたちとなる;
  むぎ粉こねて,みずと火で, 調理すれば食べられる;
  火によりわれを成就して, なが愛でとわにたもちませ」。

(歌詞/全訳 切り替え)

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