1.わたしがあの十字架と,
主がいかにそこで苦しみを受けられたかを静かに思い巡らす時,
思わず自分のことを忘れ,今まで誇ったすべてのものを軽視します。
2.主よ,キリストの十字架以外に何も誇るものがないよう
わたしに禁じてください。
今まで尊んだむなしい栄華を,
今彼の血のゆえに甘んじて捨てることを願います。
3.見よ,彼の頭! 彼の足! 彼の手!
憂い,慈愛,血が流れています!
このように及ぶ愛と憂いがほかにあるでしょうか?
いばらがこのような冠に編み上げるものがあるのでしょうか?
4.見よ,彼の全身は水と血に浸され,赤い洋服を着ているようです!
それゆえ,わたしはこの世を断ち切り,
この世はわたしに対してすでに死んだようになります。
5.たとえ宇宙がすべてわたしの手に帰され,
それをもって主に仕えても,なお恥ずべきものと感じます。
愛はこれほど不思議で深いので,
わたしの心,わたしの命,すなわち,わたしのすべてを得るべきです。